徒然乃記

愛猫の事、日常の些細な風景、そして仕事(建築)の事等を徒然に綴っていきたいと思います。

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れんれんゼミ!

 先月、大阪で開催されたれんれんゼミは、180人を超える参加者で大いに盛り上がった。
このれんれんゼミでは所長も発表者に名を連ねていて、前日まで所長及びスタッフが頑張って準備していたので、当日は体調が万全という訳ではなかったけど、私も大阪に向かった。
講演は12時30分から始まったが、所長の順番が遅かったし、きっと私も緊張していたのか、所長の講演(発表)が終わってホッとしたら、なんだか気分が悪くなってきた。野池さんの発表が始まっていたから、中座するのも失礼だと思って、ギリギリまで我慢していたんだけど、限界を感じ途中で席を立った。

最寄りの駅まで歩いて地下鉄に乗り、新大阪駅まで行くのはちょっとしんどい。タクシーも見当たらない。次の新幹線に乗りたいと思ったが、時計は17時30分を指していた。しばらく建築交流館の前で途方に暮れていると、幸いにもタクシーが止まった。
「5時50分までに新大阪駅まで行けますか?」と尋ねたら、
「新御堂に乗れれば、間に合うかもしれませんが・・・」と微妙だった。
こだま号にはグリーン車回数券というのがあって、普通車の料金に1000円程プラスするとグリーン車に乗ることができる。座席がゆったりしているので疲れ方がちがう。弱った体にはとてもありがたい。だけどネックは本数が少なくて1時間に1本しかないこと。次の列車を逃すと1時間後だ。

「今日、建築家の人達の講演があったんです。しばらく体調を崩していたので不安だったけど、頑張って来てみたんです。だけど時間が長かったのかなあ、気分が悪くなってしまって・・・。」
「それはたいへんでしたねぇ。一体どんな講演だったんですか」
「そうですねぇ、掻い摘んで言うと、これからの家造りでしょうか。」
車窓から眺める大阪はやっぱり大都会。間に合わなくても仕様がないと半分諦めた。

「どちらからいらしたんですか」
「浜松です」
「浜松、良いですねぇ」
「そうですか?」
「別に浜松でなくてもいいんです。何処かに行ってゆっくりしたいですわ。雑駁とした大阪でタクシーの運転をしていますとねぇ、時々そう思うんです。この前、田舎に帰ったんですわ。母の3回忌で・・・。な~んか懐かしくて、小学校に通った道をゆっくり歩いてみたんです。やっぱり良いですねぇ。」
「田舎に帰らないんですか」
「女房が大阪の女なんですわ。追い出されたら帰りますけど・・・。」と笑っていた。
人はそれぞれ、いろんなものを背負って、しがらみの中で生きているんだ。

「新御堂に乗れましたから、これでもう大丈夫です」
車は淀川の流れの上を走っていた。話をしていて気が紛れたのか、気分も少し楽になっていた。
人の優しさが身に沁みた。黄色いタクシーのOさん、ありがとう。
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