徒然乃記

愛猫の事、日常の些細な風景、そして仕事(建築)の事等を徒然に綴っていきたいと思います。

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鉄道員!

劇団からっかぜの舞台を観て来ました。
高倉健主演で映画化された、浅田次郎原作の鉄道員(ぽっぽや)のお芝居です。

鉄道員の佐藤乙松は、定年退職の日を迎えようとしていた。ローカル線の廃止にともない、彼が駅長を勤める幌舞駅もその役目を終える。生まれたばかりの娘を病気で失い、妻にも先立たれ、それでも彼は毎日ホームに立ち続けた。そんな彼の前にある奇跡が・・・。

先日、観劇に行ったホールで会ったSさんが、乙松役で苦労しているようだった。Sさんのブログを覗きにいっても、お芝居の事は何にも触れられていなかったので、大丈夫なのかと少々心配していたけど、静かな演技にナレーションが効果的に入り、原作のイメージを損なうことない舞台に仕上がっていたと思う。

日本には実直で不器用な乙松が沢山いたんだろう。
祖父もそうだったなあ。毎日きちんと背広を着て、玄関に座って靴をはいていた祖父の姿が脳裏をよぎった。祖父はたとえ体調を崩していても、杖をついて出掛けていった。

「今日ぐらい休めばいいのに」と私が言うと、

「だめよ、おじいさんは自分がいなければと思っているから・・・」と祖母が言った。

「おじいちゃん一人がいなくたって、会社は回っていく。誰かが代わりにやってくれる。それよりも体を休めた方が良いよ」

それでも祖父は黙って玄関から出て行った。
道端で転倒した祖父は、次第に体が衰えていき、ついには寝たきりになった。そして仕事の事を気にかけながら静かに逝った。

父も働いていたから、特に祖父が働かなければならない理由はなかった。だけど祖父は働き続けた、一日も休まずに・・・。家族を養う義務感からだったの、それとも仕事に対する責任感。
祖父が亡くなってしまった今となっては、その理由は分からない。だけどそうやって多くの日本人が一生懸命働き続けたんだ。

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